食の安全への関心が高まる今、私たちはより良い商品や保存方法を求めてきました。

現在口にしている食べ物が将来の自分の体を作っていくのだという意識は、今や多くの人々にとって共通認識となっている事でしょう。

しかし、その安心の追及が、ペットフードに対しても浸透しているかとなると、まだまだ不十分なのが現状です。

高価なフードだからといって、必ずしも安心安全というわけではありません。

その管理に無頓着なままですと、せっかく高品質なものであっても無意味になってしまいます。

大事なペットの食の安全を、保存方法を通して考えてみませんか?

愛犬にとってドッグフードは日本人の米のようなもの

ドッグフードは犬にとって、日本人の米のようなもので、毎日に欠かすことができない主食です。

ペットショップに足を運ぶと、1キロ程度の小さなものから十数キロの大容量のものが、米袋のように積まれています。

毎日の主食だからこそ、数日から一カ月程度は持つ量が販売されているんです。

その保存方法、本当に大丈夫ですか?

ドッグフードを毎日必要量買う人は少数派でしょうから、自然にある程度の日数分を買い貯めることになります。

さて、ドッグフードを買ってきた後はどうしていますか?自分が食べるお米のように、丁寧に保管をしているでしょうか。

人間が口にするものではないからこそ、管理に気をつけていないと品質が低下していても気づけません。

愛犬が体調を崩してから初めて気づいた・・・なんてことにもならない為にも、注意が必要です。

いい加減な管理をしているとどうなってしまう?

ドッグフードは食べ物です。

人間の食事のように腐りもすれば、カビだって生えます。

いい加減な管理をしていると、どういう事になるのか説明をしていきたいと思います。

意外と気づかないカビ

カビというと、食品の表面に浮かぶ黒色や緑色をイメージする人が多いと思います。

しかし、カビは発生の進行段階によっては表面に必ずしも現れているわけではありません。

カビの胞子が根を張っているだけでは目に見る事ができないのです。

初期段階でも匂いや食味で気づく事が出来れば良いのですが、ドッグフードの場合だとドッグフード本体の匂いが強かったり、自分が口にしないことから発見が遅れてしまいがちです。

ドッグフードも酸化する

カビと同じくらい怖いのが酸化です。ドッグフードは油分を多く含んでいるので、酸化をしやすいのです。

目には見えない劣化ですが、決して油断はできません。

酸化したドッグフードは嘔吐下痢、発疹などの体調不良の原因になりますし、場合によってはアレルギーを引き起こすことになります。小型犬のような体力が少ない子の場合、重篤化すると危険です。

虫が大量発生

開封したまま、長期間保存をしていると虫が発生します。

フードに交じって小さなウジ虫がいたり、羽虫が飛び出してくるようなことがあれば、そのドッグフードはもう食べられません。

室内に虫が増えた…というようなことがあれば、カツオブシムシやノシメマダラメイガといった害虫の発生を疑いましょう。夏場は特に虫がわきやすいので注意が必要です。

ドッグフードの保存期間の目安

食べきってしまうに越したことはありませんが、大袋だとなかなかそうはいきません。

よりよい状態を維持できるようにフードタイプ別に保存の期間を紹介していきます。

ドライフードの場合

ドライタイプは乾燥している為、開封後もしばらくは保存する事ができます。

開封後は10日から一カ月程度で使い切るようにしましょう。

パッケージに書かれている賞味期限は開封しなかった場合のみです。

夏場は虫が発生する可能性もあるので、開封後は保存期間をより短く押さえるようにしましょう。

ウェットフードの場合

ウェットフードは水分量が多いので、開封後の長期保存はできません。

どうしても保存する場合は、冷蔵庫に入れ数日中に必ず使い切りましょう。

ウェットタイプはあくまで使い切りだと考えてください。

ウェットフードの缶詰やパウチパックが小容量なのはその為です。

保存期間を意識

袋を開けた瞬間から品質は低下を始めるということを意識しましょう。

湿気や空気に触れることでドッグフードは劣化をしていきます。新鮮なものの方が美味しいのはドッグフードも同じことです。

消費期限内であっても、保存期間は短めに。使い切るサイズを考えて購入しましょう。

ドッグフード保存容器の選び方

容器選びも大事なポイントです。フードストッカーは機能性で選ぶようにしましょう。

空気に触れないように

ドッグフードは酸素に触れる事で酸化をするので、真空状態にするのが理想です。

とはいえ十分な容量の真空容器の入手はなかなか難しいところ。

密閉性のあるフタ付き容器を使って、容器内の空気を最小限に抑える必要があります。

フードコンテナはホームセンターやペットショップで千円程度から入手できます。

犬猫フード用ではなくても、大丈夫なので用意しておきましょう。

使い切る量を意識して

いくら空気の少ない状態で保存をしていても、給餌の度にフタを開け閉めしていれば意味がありません。

次に空気に触れるのは給餌をする時!という状態にできるように、一回で食べきる量に小分けをしてから、密閉容器に保存しましょう。チャック式のポリ袋を使うと便利です。

また、最近では真空パックにできるポリ袋も比較的安価で手に入るので是非試してみてください。

小分けをするときは、袋の中に空気が極力残らないように注意をしましょう。作業前に手洗いをすることも忘れずに!

参考記事

ドッグフードの正しい量ってどれくらい?愛犬の健康面を考えて適切なお食事を!

密封状態を過信しない

密封チャックをしていたとしても、微細ながら通気はしています。

あくまで劣化を最小限に抑える処置だということを理解し、早めに使い切るようにしましょう。

ドッグフードの保管場所

右下にいる犬

保存容器に気を付けても、保管場所にも気を使わないと十分な効果を発揮することができません。

劣化を最小限に抑えるためにも、保管中の温度差が大きくならないように気をつけましょう。

高温多湿を避ける

高温多湿はカビや腐敗の原因となります。

例え缶詰の商品であっても、高い温度で保管すると中身が痛んでしまう可能性があります。

殺菌をしてから缶詰にするとはいっても、高温で保管をしていると缶の中で腐敗をしてしまいます。場合によっては缶が爆発する事だってあるんです。

温度変化のある窓際は避け、陽の当らない棚の下側といった、家の中でも涼しい場所で保管をしてください。

ドライフードと冷蔵庫

気を付けてもらいたいのが、ドライフードは冷蔵保存の場合注意が必要だということです。

冷蔵庫なら涼しくていいじゃないかと思われるかもしれませんが、冷蔵庫が小麦粉の保管に向いていないように、ペットのドライフードの保管もおすすめできません。

冷蔵庫は私たちが思っている以上に湿気があり、結露をしていますので、カビが発生してしまうのです。

あくまでドライフードは冷暗所で保管をしましょう

直射日光はNG

直射日光は避けて保存をしましょう。風通しのよい涼しい場所が望ましいです。

直射日光が当たることで、温度が上昇し、痛みの原因になります。

フードに含まれる油脂などの参加が進むので、最悪それを食べた愛犬が下痢や嘔吐をしてしまう恐れがあります。

ドッグフードの選び方

保存方法にこだわるのなら、ドッグフード選びにもこだわりたいところ。

どういうフードを選べば良いのかというコツを紹介していきます。

お財布にも無理のないものを

高価なものはそれだけ高品質なものが多いですが、買い続けるのは家計の負担になりかねません。無理のない価格の中で、より安全性が高いものを選びましょう。

同じ価格帯ならドッグフードなんてどれも同じだろうと思っている人もいるかもしれませんが、成分表を見てみると意外と違う事が分かります。

成分を見比べ、徹底比較をしていくことが大事です。同じ価格帯でも余分な添加物が入っているものは避ける、これだけでも食のリスクを減らすことができます。

健康のためにもまずは口にするものから

犬の食欲を刺激するのは匂いです。人間のように色の良し悪しで判断するわけではないので、着色料はなくても構わないものなのです。

保存料、酸化防止剤も管理さえキッチリしていれば、必要ありません。

愛犬が口にするものなので、より安心安全なものを選ぶようにしたいですね。

参考記事

安全でおすすめの無添加ドッグフードランキング!本当に安全な犬の餌とは?

まとめ

ペットブームということもあり、最近はペット用品も豊富です。その中からよりよい商品を自ら選び、きちんと保管していくことが大事です。

間違った保管をしたフードだと、匂いが飛んで愛犬の食欲をそそる事が出来ませんし、酸化した健康に良くないものを食べさせる事にもなってしまいます。フード選びにひと手間をかける、保存方法にひと工夫をする。

それだけで保存状態がぐっとよくなり、愛犬の健康を守る事にも繋がっていきます。愛犬は大事な家族です。家族の健康の為にも今出来る事をはじめていきませんか?