肥満とは、体内に脂肪が蓄積されている状態のことを言いますが、摂取したカロリーと消費したカロリーのバランスが悪いために肥満は起こります。

肥満は見た目の見苦しさだけでなく、重い体重のせいで足腰に負担がかかり結果関節を痛めてしまったり、心臓にも負担がかかるなど、体にも悪影響を与えるため、減量をしなければいけません。

もちろん、人間だけでなく犬だって同じ事が言えます。

犬には自分が太っていることがわからない

人間は、自身の体重やボディラインの変化を意識し、自らの意志でダイエットを始めることができますが、犬はそうはいきません。

自分が太っているということや体に負担がかかっているということは、犬自身にはわかりえないことす。

ダイエットの為に突然餌の量を減らされたとしても、餌が少ないということはわかっても、自分がダイエットをしているとは絶対に思えません。

その状況に突然陥ると、不満とストレスがただ単純に溜まっていくだけに過ぎません。

犬はなぜ太るのか?

では、なぜ犬は太ってしまうのか?根本的な原因から探っていきましょう。

食べ過ぎは飼い主のせい

肥満の原理は、摂取したカロリーと消費するカロリーのバランスが悪いせいであり、これは人間でも動物でも同じようにいえることです。

では、なぜ犬は太るのでしようか?

それは、人間が食べ物を与えすぎることが一番の原因です。

人間と違って与えられたものを食べている犬にとって、摂取カロリーオーバーは、食べ物を与える人間、つまり飼い主さんのせいであって、犬は悪くありません。

可愛いからと人間の食べ物を食べさせてみたり、おねだりの可愛らしさに負けておやつをあげてみたりと、気が付けば必要以上に食べさせていたという話はよく聞く話でもあります。

運動不足は飼い主のせい

愛犬の唯一の運動と言えば散歩と遊びだと思いますが、『今日は雨だから』とか『今日は寒いから』などと散歩を取りやめたり、面倒くさくて遊んでやらなかったりして、結局愛犬を無意識に運動不足にし、太らせているのは飼い主さんなのです。

自分の敷地に縛り付けておいて、自分の都合で散歩等の運動を犬から奪い取ってしまうのは人間側の怠慢という他ありません。

他にはどんな原因が考えられるか

この他にも、肥満になる要因としてよく言われているのは、避妊手術による体質の変化や加齢による新陳代謝の衰えなどがありますが、ひょっとしたら、飼い主さんが体重管理に気を付けていれば回避できたことなのかもしれません。

犬のダイエットは難しい

犬のダイエットで重要なことは、人と犬とではサイズ感が違うということです。

例えば50kgの人が1kg落とすのと、5kgの犬が1kg落とすのでは、割合からいうと50kgは2%ですが、5kgの方は20%の減量となり、50kgの20%となれば10kgに相当します。

たった1kgでも犬にとっては10kgも体重を落とすのと同じというイメージを忘れないことが大切です。

急激なダイエットは危険な事でもありますので、獣医師など専門家のアドバイスが必要といえます。

健康的なダイエット方法

肥満の原理は、何度もお話ししたように摂取したカロリーと消費するカロリーのバランスが悪いせいです。

では、ダイエットの原理も同じように、摂取したカロリーと消費するカロリーのバランスを変えれば必然的に痩せてくると思われます。

しかし、急激に食事を制限してしまうと体調不良になることが考えられ、運動を増やせば、足腰に更に負担がかかり怪我をさせてしまいかねません。

安全で健康的なダイエットをさせるのであれば、やはり獣医師に相談し、愛犬の適正体重や適切な餌の量や運動などを指導してもらうのが一番良い方法ではないかと思います。

ダイエット後の肥満対策

後ろを振り返る犬

愛犬と飼い主さんや獣医師と取り組んだダイエットが成功し、適正体重に戻った愛犬の体重を維持するために必要なことは、まず飼い主の意識を変える事がもっとも重要です。

愛犬の肥満の大きな原因は飼い主にありましたが、愛犬をダイエットさせるうえで重要なのは、飼い主さん自身の愛犬に対する意識改革ではないでしょうか。

今までのように、可愛いからと同じようなこと続けていては、いつまた肥満犬に逆戻りするかわかりません。そうなると、結局かわいそうなのは愛犬の方なのです。

飼い主さんの意識改革をリスト化すると、

  • 人間の食べ物を与えない
  • 適度な運動を怠らない
  • 太っているくらいが可愛いと思わない
  • 愛犬の健康は自分が守る

このような、強い意志が飼い主さんには必要です。

食事を工夫して健康と体重を維持

愛犬の健康を考えてあげるのであれば、食事を工夫して体重を維持してあげるのが重要です。

ドックフードの量を減らして回数を増やす

獣医師や専門家と相談しながら愛犬にあった量を与え、カロリーオーバーにしないことが重要です。

餌の量が減り食事の回数も減ってしまうと、犬もストレスをためてしまいますので、1回の量は少なくても回数を増やせば、犬はごまかされて量が少ないことに気が付きにくいです。

ドックフードを低カロリーの物に変える

市場に出回っているドックフードは、用途に合わせていろいろ開発されていますので、愛犬にあったドッグフードがきっと見つかると思います。獣医師や専門家に相談してより良いフードを与えるのも体重維持に効果的です。

おやつにも一工夫する

『ドッグフードは既にダイエット用の物なのに太っている』と言われる飼い主さんも多いと思いますが、その場合の肥満の原因はおやつの与えすぎかもしれません。

しかし、だからと言って一切おやつを与えなくなると、犬は欲しくてクンクンと鳴きはじめることがあります。

犬にストレスを与えないためにも、少しずつ回数を減らしたり、回数は減らさずに量を少なくしたりすれば、ごまかしながら徐々減らしていくことができます。

また、今のおやつを低カロリーのものにしたり、茹でたササミやキャベツに変えるのも良い方法です。

健康的にダイエット!体重維持は飼い主次第

人間と違って、犬は『太ったから痩せなくちゃ!』なんて思うことは絶対にありません。

愛犬を太らせてしまったのが飼い主さんなら、痩せさせてあげるのも飼い主さんの大切な役目ではないでしょうか。

かわいい愛犬を健康的にダイエットさせてあげて、基準の体重をキープできるよう管理しながら、いつまでも幸せな生活を送っていただきたいと心から願っています。